週末起業成功のポイントはマーケティング!考え方とフレームワーク
2019/7/31
収入アップや将来の独立を見据えて週末起業を始める会社員が増えてきています。本格的な企業ではなく副業程度に考えている場合は別ですが、本格的に週末起業に取り組んでサービスや商品を販売する場合、“マーケティング”は必須です。
週末起業で失敗する大きな原因は、マーケティングができていないことによるものがほとんどだと思います。
ただ、一言でマーケティングと言っても、サービスや商品の分析、競合分析、市場調査など考えるべきことは多岐にわたり、それぞれの要素が複雑に絡み合って成り立っています。
ここでは、週末起業に必須のマーケティングについて、マーケティングとは何か?ということから、週末起業のマーケティングの考え方などについて説明します。
Contents
週末起業を成功させるポイントはマーケティング
週末起業の成功は、マーケティングがうまくできているか否かによって左右されます。では、マーケティングとは何なのか、なぜ週末起業にマーケティングが必要なのかを見ていきましょう。
週末起業におけるマーケティングとは何か?
マーケティングという言葉を検索すると、「商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・輸送・保管・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称。市場活動。販売戦略。」と出てきますが、一言でいうと「売るための戦略」ということになります。
企業のマーケティングにおいては、商品開発、営業、企画など様々な部署で横断的に取り組む必要がありますが、週末起業の場合はビジネス自体がコンパクトなため、軽いフットワークでスピード感をもって取り組むことができます。
「売るための戦略」と言っても、販売方法や広告宣伝の手法だけにとどまらず、場合によっては商品やサービス自体の見直しや改善も含まれてきます。
週末起業にマーケティングが必要な理由
週末起業においてマーケティングをしなければどのようなことが起こるでしょうか。具体例を1つ見てみましょう。
「エイジングケアの化粧品を販売するビジネスを週末起業で始めようと思い、ネットショップを立ち上げた。自分の得意なツールであるTwitterを使って宣伝してみたが、全く反応がなく失敗に終わってしまった。」
この場合、エイジングケアの化粧品のターゲットが40代~50代の女性にもかかわらず、ユーザーの割合が少ないTwitterで販売しようとしたため失敗に終わってしまいました。
このように、マーケティングができていないまま商品を販売しようとすると、ターゲットとのずれが生じてうまくいかない…ということが起こります。
また、大企業の名前があれば最悪マーケティングができていなくても知名度で売っていくことができますが、週末起業はそうはいきません。そういった意味でも週末起業にマーケティングが必須なのです。
週末起業に必要なマーケティングはフレームワークで考える
では、具体的にはどのようにマーケティングを行えば良いのでしょうか。1番わかりやすい方法が、フレームワークに落とし込むことです。マーケティングのフレームワークにおいて基礎となり欠かせないものが、3C分析、4P分析です。
3C分析とは
3C分析とは、「Company(自社)」「Customer(市場・顧客)」「Competitor(競合)」の3つをもとに現状分析をすることで、これによって進むべき方向性が見えてきます。
ターゲットとなる市場や顧客がどの層で、悩みやニーズは何か、それに対して自社サービスや商品は何を提供できるか、また、同じサービスや商品を提供している競合他社の強み・弱みは何か、競合より優位に立つためにはどうすれば良いかを整理することで、販売戦略の方向性が見えてきます。
例えば、海外メーカーのスポーツシューズを販売するビジネスの場合を見てみましょう。まずはスポーツシューズにどのような特徴があり、どのような人におすすめなのかを考えます。
Company:軽くて走りやすい。ランニング向き
Customer:朝活でランニングをしている30代サラリーマン
Competitor:ナイキやアディダス、リーボックなど大手スポーツシューズメーカー
ざっくりと3Cを当てはめてみましたが、ここからさらに掘り下げて、市場調査やターゲットのニーズ把握、それに対して自社商品が提供できるベネフィット、競合に勝つための戦略を考えていきます。
4P分析
3C分析ができたら、次は4P分析です。4P分析の4つのPとは、「Product(製品)」「Price(価格)」「Place(流通)」「Promotion(プロモーション)」で、それぞれ下記のように考えます。
「Product(製品)」…ターゲットとなる消費者のニーズを満たしているか。
「Price(価格)」…商品の価格は適正か。仕入れコストや販促コスト、競合の価格など様々な角度からバランスをとった価格を検討する必要があります。
「Place(流通)」…販売チャネルをどうするか。競合に埋もれずにターゲットに届けるために最適な販売経路を検討します。
「Promotion(プロモーション)」…ターゲットに対してどのようにプロモーションするか。どのようなプロモーションをすればターゲットに響くかを考えます。
4P分析をすることで、具体的な販売戦略を立てることができます。
先程のスポーツシューズの例を見てみましょう。
「Product(製品)」…朝活でランニングをしているサラリーマンは、持ち運びやすく軽いランニングシューズが欲しい。自社のスポーツシューズはこのニーズを満たしてサラリーマンを満足させられるか。
「Price(価格)」…海外からの仕入れにかかったコスト、販促にかかる費用、競合であるリーボックやナイキなどのスポーツシューズと比較して機能と価格が見合っているか、競合より安くしても十分利益が出るか、などを考慮して価格を検討します。
「Place(流通)」…大手シューズメーカーに埋もれずに販売するにはどのような販売経路が良いか。amazonや楽天のショッピングサイトか、通販サイトを自作するのが良いかなどを検討します。
「Promotion(プロモーション)」…ターゲットである「朝活でランニングをしている30代サラリーマン」のニーズや悩みを的確に捉えた、刺さるプロモーションを検討します。
まとめ
以上、週末起業のマーケティングについて、代表的なフレームワークを用いて説明しました。週末起業ではマーケティングができているかどうかで成功・失敗が決まるといっても過言ではありません。
フレームワークに落とし込んでターゲットや市場分析を行い、自分のサービスや商品をどのように売っていくかを戦略的に考えることが重要です。
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