兼業や週末起業で保険代理店を始めるには?必要な資格や流れ
2020/5/19
保険会社によっては個人事業主の副業でも販売できる商品があり、保険代理店は兼業や週末起業におすすめです。
ここでは、保険代理店を兼業や週末起業で始める場合の始め方や必要な資格、メリットなどについて説明します。
Contents
兼業で保険代理店を始める場合の流れ
兼業で保険代理店を始める場合、どのような流れになるのでしょうか。保険会社Aの場合を例に挙げて見てみましょう。
提携希望先の保険会社への問い合わせ
代理店の研修や資格取得などのサポートは保険会社が実施しているので、まずは提携希望先の保険会社に問い合わせをします。
ネットで「保険代理店 募集」と検索すると、保険会社の代理店募集ページが出てきますので、条件やサポート体制などをチェックしてください。兼業や副業で始める場合は、「兼業OK」と記載されているところが安心です。
「代理店業務委託契約」を結ぶ
提携先の保険会社が決まれば、保険会社と代理店業務委託契約を結びます。保険会社と代理店業務委託契約を結ぶと、保険会社を通じて金融庁に届け出が出されます。
保険代理店に必要な資格の取得・研修
保険商品の販売をするには「生命保険募集人」の資格取得が必要で、資格取得にあたり研修を受ける必要があります。研修は各保険会社が実施しており、資格取得前の研修と資格取得後の研修があります。
「生命保険募集人」の資格には一般過程・専門課程・応用過程・生命保険大学などの過程があり、一般過程に合格すると、変額保険を除く保険の販売を行うことができるようになります。
保険代理店を兼業で始める場合のメリット
個人事業主として一人で保険代理店を始める場合、他のビジネスと比較して開業資金等が安く抑えられるので兼業ビジネスにおすすめです。具体的なメリットを見てみましょう。
店舗不要、在庫なしのローリスクで始められる
提携する保険会社にもよりますが、個人で保険代理店を始める場合、店舗が不要で在庫を抱える必要もないので、ローリスクで始めることができます。
例えばカフェや飲食店の場合は店舗を借りるだけでも高額な費用がかかるので兼業で始める場合のリスクが高いですが、店舗や在庫不要の保険代理店の場合は兼業でも始めやすくなっています。
保証金や加盟金が不要
これは保険会社によっても違いますが、保証金や加盟金は不要で、初期費用は資格登録費用(15,000円程)のみの場合が多いです。
例えばコンビニのフランチャイズの場合は加盟金だけでも100万円と高額な費用が掛かりますが、保険代理店の場合は加盟金が掛からないところも多いのでリスクが抑えられます。
長期的に手数料がもらえる場合がある
保険会社から保険代理店への手数料は、保険会社によっては契約が続く限り毎月支払われる場合もあり、その場合は1件契約を取れば後は何もしなくても毎月安定的に報酬が得られることになります。
あまり時間をかけられない兼業や週末起業のビジネスとしては、魅力的な報酬体系です。
他の兼業ビジネスとの相乗効果が期待できる
副業や兼業で始められる保険代理店の場合、本業の事業基盤を活かして保険商品を販売することができます。例えば、本業がファイナンシャルプランナーの場合、保険商品の販売ができるようになることで顧客に提供できるサービスの幅が広がります。
また、逆もしかりで保険商品の販売から入った顧客に、ファイナンシャルプランナーとしてのトータル的なサポートを提供することも可能です。
保険代理店の兼業におすすめのビジネス
先程もお伝えしましたが、保険代理店のビジネスは他のビジネスと兼業することで相乗効果が得られる場合があります。ここでは保険代理店のビジネスにおすすめの兼業ビジネスをご紹介します。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、個人などの相談に応じて資産に関する情報を分析し、転職や結婚、出産などのライフイベントに沿った資金計画や設計のアドバイスを行う仕事ですが、保険代理店のビジネスを兼業することで提供できるサービスの幅が広がります。
ただし、ファイナンシャルプランナーは中立的な立場からのアドバイスが求められるため、あまり1つの保険会社のサービスを無理に進めると顧客が離れてしまう場合もあります。
あくまでも保険会社に偏らずに提案をし、その中で「この保険の場合は詳しくご提案できます。」というスタンスでおすすめすることがポイントです。
ファイナンシャルプランナーの兼業・週末起業については次の記事で詳しく説明していますので、あわせてチェックしてみてください。
経営コンサルタント
保険商品の中には経営者向けの保険や福利厚生向けの商品もあるため、経営コンサルタントの兼業ビジネスとしても相性が良いとされています。
経営コンサルタントの場合もファイナンシャルプランナーと同様、取り扱っている保険商品に偏らないアドバイスをすることが重要です。
結婚相談所
もう1つ、保険代理店の兼業におすすめなのが結婚相談所のビジネスです。結婚相談所は婚活をする男女を引き合わせて成婚に導く仕事で、「結婚」はまさに保険の見直しを検討するのにちょうど良いタイミングです。
結婚後のサポートとして指輪選びや式場選びのサポートをするところもありますが、それとあわせて保険の見直しサポートを提案することも可能です。
ただし、あまり営業色を出しすぎると本業に支障が出ることもあるので、あくまでも「こういうこともやってます」というスタンスで提案することがポイントです。
結婚相談所の週末起業についての詳細は次の記事をご確認ください。
結婚相談所の経営は週末起業におすすめ!経営のポイントや収益は?
まとめ
以上、兼業で始める保険代理店のビジネスについて、必要な資格や始め方、おすすめの兼業ビジネス等をご紹介しました。
保険代理店はファイナンシャルプランナーなど他のビジネスと兼業すると相乗効果が見込めます。ビジネスの幅を広げたいという人はぜひこの記事を参考にしてみてください。