ストックフォトの週末起業は稼げる?収入の相場や注意点をチェック
2019/6/28
カメラが趣味の会社員の週末起業として人気が出てきているのが、ストックフォトによる週末起業です。
ストックフォトとは、写真などのマルチメディア素材のことで、制作会社などが広告や報道などにおいて目的に合った素材を、使用料を払って利用します。
ホームページなどを作成する際に、自社で写真素材を用意すると費用や手間がかかることから、手軽に目的に合った写真を利用できるストックフォトは重宝されています。
ストックフォトを販売する多くのサイトは、クリエイターやコントリビューターと呼ばれるカメラマンから写真素材を集めて運営しています。
プロのカメラマンでなくてもクリエイター登録は可能で、カメラとパソコンさえあれば気軽に始められます。また、写真を登録するだけで収入が得られるという点で、会社員の週末起業にも向いています。
ここでは、ストックフォトによる週末起業の始め方や収入の相場、注意するべきポイントなどについて説明します。
Contents
ストックフォトの週末起業を始めるには?
ストックフォトの週末起業の始め方ですが、まずはストックフォトサービスのサイトにクリエイター(コントリビューター)として登録します。
有名どころでは、AdobeStock、PIXTA、amanaimagesなどがあり、AdobeStockとamanaimagesでは本人確認で登録ができますが、PIXTAでは入門講座と入門テストを受ける必要があります。
クリエイター登録が完了すれば、写真素材の登録ができ、その写真素材が審査に通れば販売が開始されます。
サイトによってユーザー層が違い、売れる写真も違ってきます。どのサイトで売れるかは相性もありますので、複数のサイトに登録して活動しても良いかもしれません。基本的に複数のサイトで同じ写真を販売してもOKと言われていますが、念のためサイトの規約をご確認ください。
サイトによっては、独占販売で報酬がアップする場合もありますので、サイトによって販売する写真をうまく使い分けるのがおすすめです。
ストックフォトの週末起業で得られる収入はどのくらい?
では、ストックフォトの週末起業では実際にどのくらいの収入を得られるのでしょうか。まずは各ストックフォトサービスの報酬体系を確認してみましょう。
AdobeStock
単品購入かサブスクリプションかによって報酬は変わりますが、ダウンロードごとの報酬は$0.33~$3.30となっています。1ダウンロードの報酬を$0.33とすると、1,000ダウンロードで報酬が$330となります。
PIXTA
PIXTAのコミッション率は下記のようになっています。
単品購入:22~42%
定額制:1ダウンロードにつき0.25〜0.45クレジット(1クレジット=108円)
PIXTAでの写真の販売価格はサイズによって648円~5,400円となっており、仮に648円の写真が単品で100枚売れて、コミッション率が22%だった場合、報酬は14,256円となります。
amanaimages
Amanaimagesの報酬体系は分かりやすく、下記のようになっています。
<単品購入>
Sサイズ:125円
Mサイズ:375円
Lサイズ:750円
XLサイズ:1,250円
<サブスクリプションプラン/素材1点ダウンロードあたり>
10点/月 ダウンロードプラン : 100円
40点/月 ダウンロードプラン : 100円
100点/月 ダウンロードプラン : 100円
250点/月 ダウンロードプラン : 100円
仮に、月100点ダウンロードプランで、素材が100点ダウンロードされると、報酬は10,000円となります。
しかし、ストックフォトで写真をダウンロードしてもらうことはそう簡単ではなく、初めて数年経っても月の報酬が1~2万円ということもざらにあります。
ストックフォトの週末起業では、とにかくコツコツ写真素材をアップロートすることが収入アップへの近道となります。
ただ、やみくもに写真をアップすれば良いというものではありませんので、ここからは写真を売れるようにするためのポイントをご紹介します。
ストックフォトの週末起業で写真を売るためのポイント
ストックフォトで写真を売るためのポイントは大きく分けて3つ、写真素材の質と写真のテーマ、タグ(キーワード)の設定です。
写真素材の質
ストックフォトで写真を販売するために重要なのが写真の質です。画質もそうですが、構図や色合いなどのセンスもかなり重要になります。ストックフォトサイトにアップされている他のユーザーの写真と比較して、質が劣っていないかを客観的にチェックしてみてください。
写真のテーマ
他のユーザーもこぞってアップしているような王道のテーマでは、競合ユーザーに勝つことは難しいです。「アップされている数は少ないが、一定のニーズがある」というお宝テーマをうまく見つけることで、売れる写真をアップすることが可能になります。
ユーザーの立場でストックフォトサイトを使用することがありますが、こういう写真が欲しいけどイメージに合う写真がなかなか見つからないということがよくあります。ホームページや販促物を制作するユーザーの立場で実際に検索してみて、お宝テーマを見つけてみてください。
タグ(キーワード)の設定
写真素材をアップロードする際に、タグやキーワードの設定ができますが、このタグの選び方も、売れる写真になるかどうかを左右するポイントとなります。
タグの数は多ければ多いほどユーザーから見つけてもらいやすくなるので、なるべく上限まで設定するようにしましょう。
写真のテーマとずれたタグを設定しても意味がありませんので、その写真がどのようなキーワードで検索されたときに、ユーザーに「この写真だ!」と思ってもらえるかを想像して、写真とマッチしたタグを設定しましょう。
ストックフォトの週末起業で注意すべきポイント
ストックフォトの週末起業で注意するべきポイントは、肖像権と著作権の問題です。
肖像権とは、他人から無断で写真などを撮られたり、無断でネットにアップされたり利用されたりしないように主張できる考えのことで、個人が特定できる写真を本人に無断でアップすると肖像権の侵害にあたります。
人物が被写体として含まれており、その人物の個人が特定できる写真の場合は、本人に許可をとらなければなりません。ストックフォトサイトでは、肖像権を使用する場合の同意書のフォーマットが用意されていますので、人物を被写体とする写真の場合は同意書も合わせて提出する必要があります。
次に著作権ですが、第三者が著作権を所有する物(芸術作品など)を無断で撮影した写真を販売した場合、法的な権利の侵害に当たる可能性があります。
また、法的に問題がなくても、第三者が所有する物や建物、土地などの写真を無断で販売した場合、クレームや訴訟に発展する可能性がありますので、そのような場合には所有者に許可をとる必要があります。
そのような許可を取るための書類をプロパティリリースと呼び、こちらもストックフォトサイトでフォーマットをダウンロードできます。
ストックフォト以外でカメラのスキルを生かした週末起業
以上、ストックフォトの週末起業について、収入の相場や注意点などについて説明しました。
ストックフォトの週末起業はとにかくコツコツ写真をアップし続けることが重要になります。始めてからある程度の収入を得られるようになるまでにはかなりの時間を要すると考えておいた方が良いでしょう。
また、カメラマンの方の週末起業には、ストックフォト以外にもいくつかおすすめのビジネスがあります。次の記事ではストックフォトの他に2つの週末起業をご紹介していますので、あわせてチェックしてみてください。