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週末起業を考えているサラリーマンが必ず知っておきたい税金のこと

2018/2/22

サラリーマンで週末起業を考えている方にとって、副収入にかかる税金がどうなるかは気になるところですよね。

 

税金のことを知らないまま週末起業を始めてしまうと、「気づかない間に脱税をしてしまっていた…」ということにもなりかねません。

 

ここでは、サラリーマンが週末起業で副収入を得る場合、税金はどうなるのか?ということや、確定申告の方法などについて説明していきます。

 

税金についての不安が解消され、安心して週末起業を始められれば幸いです。

 

Contents

週末起業や副業の収入にかかる税金

週末起業や副業で得た収入は、かかった経費を差し引いた利益が年間20万円を超えると課税の対象になります。

 

例えば、ネットオークションやフリマアプリを使った転売で週末起業を考えている場合の例を見てみましょう。

 

売上の総額が25万円、仕入れ値が10万円だった場合、利益は15万円なので税金はかかりませんので、確定申告の必要はありません。

 

では、利益が20万円を超えた場合の手続きがどのようになるのかということですが、それはビジネスの種類や取り組み方によっても違ってきます。

 

事業所得と雑所得とは?

聞いたことがある方も多いかもしれませんが、週末起業や副業で得た収入は事業所得か雑所得に当てはまることがほとんどです。事業所得と雑所得では受けられる控除などの制度が異なるため、あなたの事業がどちらに当てはまるかをしっかり見極める必要があります。

 

事業所得とは、国税庁のホームページでは「農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業から生ずる所得」と記載があります。週末起業や副業で得た利益を事業所得として計上する場合、2つのメリットがあります。

 

赤字を本業の収入と相殺して所得税の総額を下げられる

1つ目は、週末起業や副業で赤字が出た場合に、本業の所得と通算することができることです。例えば本業の収入が500万円、副業の赤字が50万円だった場合、総所得金額は450万円となり、所得税もその分下げることができるのです。

 

最大65万円の控除が受けられて節税になる

事業所得として計上する場合、確定申告を青色申告で行うことが可能です。青色申告とは、確定申告の方法の種類のことで、青色申告で確定申告を行うと最大65万円の控除を受けることができます。

 

例えば、週末起業や副業の事業所得が200万円だった場合、青色申告で65万円の控除を受けることで課税対象となる所得金額が135万円に下がります。

 

これに対して雑所得は所得税の9つの区分に当てはまらない所得のことで、単発的に得られた収入で継続性がないと定義されています。つまり、片手間の副業では事業所得とは認められず、雑所得となるということです。

 

週末起業や副業の利益を事業所得で計上するための条件

ここまでのお話から、週末起業や副業で得た利益は事業所得として計上する方が断然お得ということが分かりました。

 

しかし、サラリーマンの週末起業や副業を事業所得として計上するためには割と厳しい基準があります。

 

2013年(平成25年)3月に、マイナビニュースが国税庁に質問した際の回答は下記の通りでした。

 

事業所得としての副業は、営利性・有償性・継続性・反復性があるか、精神的あるいは肉体的労力の程度や人的・物的設備があるか、また、社会的地位・生活の状況などを考慮して判断します。加えて、その事業が生活の糧となるものか、一般的に職業として認知できるかも判断材料となります。(国税局)

 

※2013/03/14 マイナビニュースより

 

つまり、お小遣い稼ぎの副業だと事業所得として認められないということになります。反対に、ある程度お金をかけて設備を整えていたり、一定期間継続して行っていて利益が出ていたりする場合は、事業所得として認められる場合があります。

 

最近では副業を事業所得として申告すると、税務署から雑所得として申告するように指導されることも増えてきているようなので、事業所得として申告する場合は、事業内容をしっかり説明できるようにしておく必要があります。

 

確定申告の方法について

ここまでで、週末起業や副業の収入にかかる税金について説明してきましたが、その他に気になるのが確定申告の方法だと思います。副業の所得を事業所得として計上して青色申告をする場合、あらかじめ税務署に開業届を提出しておく必要があります。

 

ここで1つ注意しておきたいのが、青色申告の開業届を出しても、事業所得として認められない場合があります。その場合は税務署から指摘を受けて申告を修正することになります。可能であれば、申告の前に税理士などの専門家に相談しておく方が良いと思います。

 

また、確定申告には青色申告と白色申告の2種類があり、白色申告の方が手間がかからないと言われていますが、2014年から仕組みが変わり、白色申告も青色申告も手間はさほど変わらないのが実情です。

 

では、確定申告はどのように行えば良いのでしょうか。個人で確定申告を行う場合は、「弥生会計」や「freee」などの会計ソフトを利用するのが一般的です。このような会計ソフトを使えば、申告までの正しい流れや詳しいやり方などが分かり、手順に沿って必要な情報を入力していけば確定申告に必要な書類が完成するようになっています。

 

まとめ

以上、週末起業や副業で得た収入にかかる税金について説明しました。ちょっとした副業であっても、利益が20万円を超えた場合は納税の義務があります。正しい方法でしっかり確定申告を行うようにしましょう。

 

また、このページを読んでいる人はまさにこれから週末起業を始めようとしていることかと思います。週末起業はやり方を間違えてしまうと、利益が出ずに途中で辞めることになったり、本業とうまく両立できずに失敗したりしてしまうことも多々あります。次の記事で、週末起業で失敗しないためのポイントを紹介していますので、これから週末起業を始めようとしている方はぜひチェックしてみてください。

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